「マンションに住むなら、マンションタイプで契約できる?」
「夜も快適に使いたいけれど、何を確認すればいい?」
マンションの光回線を選ぶときは、契約タイプ・部屋までの配線・必要な工事を確認することが大切です。
この記事では、フレッツ光・光コラボを新しく契約する方に向けて、それぞれの違いと確認方法を解説します。
1. マンションタイプで契約できるかは、建物の設備次第
マンションやアパートに住んでいても、必ずマンションタイプで契約できるわけではありません。
建物に導入された設備や、事業者の提供条件によって決まります。
また、建物がマンションタイプの対象でも、部屋まで高速の光ファイバーが来ているとは限りません。
「マンションタイプ」は回線契約の区分であって、部屋までの配線方法を示すものではないからです。
そこで次に、マンションの配線方式と通信速度の違いを見ていきましょう。
2. 配線方式は3種類。最大速度とセットで確認しよう
マンションでは、建物までは光ファイバーでも、共用部の設備から部屋までを何のケーブルでつなぐかによって、配線方式が分かれます。

| 配線方式 | 共用部の設備から部屋まで | 通信速度(規格上の最大値) |
| 光配線方式 | 光ファイバー | 100Mbps・200Mbps・概ね1Gbps |
| LAN配線方式 | LANケーブル | 100Mbps |
| VDSL方式 | 電話線 | 100Mbps |
※速度はNTT西日本「フレッツ 光ネクスト」の例です。
光配線方式の最大速度は、契約するプランによって異なります。他社や建物一括型のサービスには、そのまま当てはまらない場合があります。
室内では、光配線方式は光コンセント、LAN配線方式はLANジャック、VDSL方式は電話ジャックを使って接続します。

1ギガ・10ギガを希望するなら、配線方式と提供プランを確認しよう
フレッツ光・光コラボで1ギガや10ギガのプランを希望する場合は、部屋まで光ファイバーでつなぐ「光配線方式」を利用できるか確認しましょう。
ただし、光配線方式で1ギガを利用できる建物でも、10ギガの提供対象とは限りません。
申し込み先の事業者に、希望する1ギガ・10ギガのプランを利用できるか確認しましょう。
VDSL・LAN配線方式で最大100Mbpsのサービスを利用する場合、プロバイダーやルーターを変えるだけでは、回線の上限速度は上がりません。
1ギガ以上のプランを利用するには、光配線方式への変更や、新たな回線の引き込みを検討することになります。
希望するプランを利用できない場合の選択肢は、後半の「6. マンションで1ギガ以上の高速プランを使うには?」で紹介します。
3. 夜間の遅さが気になるなら、接続方式とルーターも確認
最大通信速度は技術規格上の値で、実際に出る速度を保証するものではありません。
回線の混雑や機器、室内のWi-Fi環境などにも左右されます。
夜間の混雑対策として確認したいのが、IPv6 IPoEとIPv4 over IPv6への対応です。
IPv6 IPoEは、従来のPPPoE接続で混雑しやすい設備を経由しない接続方式です。
IPv4 over IPv6を利用すれば、IPv4だけに対応したサイトへの通信も、IPv6のネットワークを使って行えます。
「IPv6対応」という表示だけで判断せず、申込先の事業者やプロバイダーに、次の点を確認しましょう。
- IPv6 IPoEとIPv4 over IPv6を利用できるか
- 別途申し込みや追加料金が必要か
- 対応ルーターの機種と、レンタルの有無
ルーターは、契約する接続サービス(プロバイダー)と速度プランの両方に対応したものを用意します。
ただし、IPoEなどを利用しても、配線やプランの上限は変わりません。Wi-Fiの電波が弱いといった別の原因による遅さもあるため、夜間の快適さが保証されるわけではありません。
💡IPv6とIPv4の違いについては、こちらの記事をご覧ください。
4. 必要な工事は、既存設備を使えるかどうかで変わる
建物に光回線の設備があっても、そのまま使える場合と、部屋まで新しく配線する場合とでは工事内容が異なります。
| 設備の状況 | 工事の目安 |
| 光配線方式で、既存の光コンセントや配線を利用できる場合 | 無派遣工事で済む場合もあるが、訪問が必要なこともあるため、要確認。 |
| 共用部に光設備はあるが、部屋まで未配線の場合 | 部屋まで光ファイバーを通し、光コンセントなどを設置する。 |
| VDSL・LAN配線方式の設備を利用する場合 | 共用部の接続作業や機器の設置などを行う。訪問の有無は個別に確認が必要。 |

「光コンセントってなに?」「VDSL・LANジャックとの違いは?」についてはこちらの記事で解説しています!
光コンセントがあっても、工事不要とは限らない
すでにある光コンセントや配線を今回の契約で利用できれば、作業員が訪問しない「無派遣工事」になる場合があります。
その場合、案内された開通日・手順に沿って、自分でNTT機器を設置・設定します。
一方、光コンセントが残っていても、別の事業者の設備だったり、壁の中の配線が断線しているなどの問題がある場合があります。
訪問工事が必要かどうかは、事業者による設備確認を経て決まります。
新たな配線や設備の取り付けが必要なら、管理会社・大家さんへの許可取りも必要です。
工事の際に共用部での作業が必要な場合は、施錠された通信設備の部屋(MDF室)やボックスを開けてもらう手配が必要なこともあります。
工事までの手順や退去時の注意点は、次の記事にまとめています。
5. 自分の部屋で使える回線を確認する3つの方法
① 管理会社・大家さんに、回線設備と個別契約の可否を聞く
管理会社・大家さんには、次の2点を確認しましょう。
- 建物にフレッツ光・光コラボに使える光回線設備が導入されているか
- 入居者が自分で光回線を契約してもよいか(それとも指定の事業者で契約する必要があるのか)
その部屋で利用できる配線方式や最大速度など、詳しい提供条件は、契約を検討している事業者に確認します。
② 室内の接続口を確認する

内見などで入室できる場合は、光コンセントを探してみてください。
見つかった場合は、その設備全体と文字やロゴが分かる写真を撮っておくと、事業者への問い合わせ時に役立ちます。
光コンセントが見つからなくても、それだけで利用不可とは判断できません。
まだ入室できない場合も、室内設備は未確認と伝えれば大丈夫です。
③ 提供エリアを検索し、申込先へ部屋単位で確認する
NTT東日本・西日本の公式サイトで、住所・建物名から提供状況を調べましょう。
画面の案内に従って住所や建物を指定し、マンション向けのプランが表示されるか、どのサービスが提供されているかを確認します。
ただし、検索結果だけで工事・開通が確約されるわけではありません。
戸建て向けのプランが表示された場合や、建物が見つからない場合も、申込窓口へ相談してください。
光コラボは契約を検討している事業者へ、フレッツ光はNTT東日本・西日本へ、住所・建物名・部屋番号を伝えて確認しましょう。

この部屋でマンションタイプを利用できますか?配線方式とプランの最大速度、工事内容や費用も教えてください。
工事内容などは、申し込み後の設備確認で決まる場合もあります。未確定の項目は、いつ回答をもらえるかも確認しておきましょう。
次に、マンションタイプで希望するプランを利用できない場合の選択肢を紹介します。
6. マンションで1ギガ以上の高速プランを使うには?
VDSL・LAN配線方式しか利用できない場合や、マンションタイプの対象外だった場合でも、戸建てタイプで部屋まで光ファイバーを個別に引き込めることがあります。
申込先には、次のように相談してみましょう。

この部屋に戸建てタイプで光ファイバーを引き込み、1ギガや10ギガのプランを利用できますか?
光ファイバーの個別引き込みには、「事業者による提供条件・配線経路の確認」と、「管理会社・大家さんなど建物側の承諾」の両方が必要です。
申込先から案内された工事内容を建物側に伝え、必要な許可や手続きを確認しましょう。
戸建てタイプが利用できる場合は、月額料金・工事費・開通までの期間を確認して検討してください。
💡【補足】NTT東日本エリアでは、光配線方式への変更をリクエストできます
NTT東日本では、VDSL・LAN配線方式の設備のみが導入されている集合住宅の入居者向けに、「光配線化のリクエスト受付窓口」を設けています。
専用フォームから管理会社の情報を登録すると、NTT東日本の担当者が管理会社へ光配線方式の設備導入を案内する仕組みです。
光コラボを利用している方もリクエストできます。
ただし、建物側の承諾や設備上の条件があるため、必ず変更できるわけではありません。
まとめ:契約タイプから、速度・工事の条件を確認しよう
マンションに住んでいるだけでは、契約できるタイプや速度、工事の内容までは決まりません。
マンションタイプ契約の対象かを確認したうえで、配線方式と最大速度、接続サービスと対応機器、必要な工事を確かめましょう。
建物の設備については管理会社へ、部屋ごとの提供条件は申込先へ確認すると、検討を進めやすくなります。
マンションタイプで希望するプランを利用できない場合は、戸建てタイプで個別に引き込めるかどうかも申込先へ相談してみましょう。
本記事は、筆者の経験や調査に基づき、光回線に関する一般的な情報を提供するものです。
光回線のサービス内容・料金・契約条件・手続き・工事の可否や方法などは、ご契約の事業者・プロバイダ、地域、建物の設備状況等によって異なる場合があります。
また、サービス内容や各種条件は変更されることがあります。
本記事の情報は、すべての環境や状況における適用を保証するものではありません。
最新の情報や個別の契約内容については、必ず各事業者の公式サイト・公式窓口にてご確認ください。






コメント